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『SESはやめとけ』って話を、客観性重視でマジメに考えてみるネタ

『SESはやめとけ』って話を、客観性重視でマジメに考えてみるネタ

『SESはやめとけ』ネタ。 よく見ますよね。

大きく二つ。SESに恨みを持ってる人が、自分がうまくいかなかった原因を『SESだから』に置きたくて、最初に結論が決まってるケース。いわゆる【SESガー】の人の言論。

もう一つは、SESを経営している人やSESに人を紹介したい人材紹介。SESをDisることで間接的に自分に利益誘導したいひと。いわゆる【ポジショントーク】

大別してマジでこの2種類くらいじゃないかな。

まあ、ぶっちゃけChatGPTにパターン上げさせるだけでもこんな感じですから、

これらはそこそこ事情に明るい経験者からみたら見え見えの話でもあり、今回は業界研究と言うレベルの話でもありません。

異業界の方や新卒の方などで『SESはやめとけ』の話が気になる人向けに、特にSES否定肯定どちらのポジションも取らず、客観性重視で記事を書いてみようというネタになります。

1. 転職エージェント系:不安喚起から「相談」へ持っていく

基本のパターン

SESには問題がある。
ただし全部が悪いわけではない。
自分に合う会社を見極める必要がある。
そのためには転職エージェントに相談しましょう。

例:レバテックキャリアさんの記事

ChatGPTくんが例として引っ張ってきたリンクです。
やはり基本パターンに則っており、前半はSESがよくないとされる理由。後半はメリットや向いている人などの情報。他のSES関連記事のリンク先も同様で、『優良企業を見つける為にエージェントに相談しよう』と言う結論に向かっていくことが多いです。

この記事はぶっちゃけそんなに黒くないので例として挙げられていますが、もっとだいぶ黒よりの内容となっているアフィリエイトブログなども見つかりました。
いずれも『基本のパターン』が、共通してる傾向が強いですね。

なお、これらの記事のトークを個別で粗探しをするのは、文章量が膨大になるので今回は避けておきたいです。
しいて言えば、エージェントや人材系アフィリエイターの記事は、特に『SESの定義』ふわっとしており、なかには意図を感じさせるものもあります。(本来あまりSESとは呼ばないような)マトモな側の会社を『SES』として説明し、『SESと言うカテゴリ全体への応募許可を取る』 その後、『採用ハードルが低い、あんましマトモじゃないSESに送客する』と言う流れにしやすいなど、商売上の都合が隠れているかもしれませんね。

転職エージェントとSES

ここ最近の傾向ですが、大きめのSES会社が転職エージェント各社の『お得意様』になってきている印象が強いです。

エージェントからのスカウトによく登場しそうな、大手のシステムインテグレーター(SIer)や、メガベンチャー。これらの会社に未経験者が決まる訳ないですよね。彼らがそんなに採用に苦労しているという話は聞きませんし、なんならメガベンチャーはリストラの話も見聞きする状況下です。 この辺はまず見せ求人・釣り求人的な役割が強いのかなと。(もちろん決まる経験者とかはそのまま決める)

エージェントがその次に求職者に紹介する顧客層として『零細ベンチャー』『中小~零細受託会社』と言う層があったものと思われます。零細の受託会社はシステム開発業界と言うよりもWeb広告業界寄りの商流であったり、営業代行企業経由での受注、クラウドソーシング経由での受注など、SI業界界隈とは少し受注ルートが異なる企業が多いです。

プロジェクトの規模も小さく、Ruby、PHP、PythonなどのLLでの短納期開発が主となり、品質要求も高くないことが多いですから、未経験者の戦力化が容易な側の企業群だったと言えそうです。一方の『零細ベンチャー』も小規模システムの開発ですので、Ruby、PHP、Pythonなどの登場率が高く、クライアントに納品する訳でもないですから、こちらも品質要求は高くはないことが多いです。
これら、『零細ベンチャー』『中小~零細受託会社』がエージェント側のエース客だった時期などはありそうですね。(”Web”とか雑にまとめて、プログラミングスクールやインフルエンサーなんかもこのマーケティングに乗っかっていたと思う。)

しかし、2022年年末ころから、ベンチャーの資金調達ハードルが上昇。早期の黒字化を目指す必要が出て来たり。2024年頃?(たぶん)から『零細受託会社』の受注環境が悪化。かなり厳しい現状があるようで、採用数が減るかハードルが上昇していそうです。

かわりにメインの販売先として浮上したのが大手寄りのSES会社群と思われ、また、24時間365日の監視オペレーター需要が旺盛なのか、『からインフラエンジニアを目指す』的なキャリアパス論もまことしやかに語られだしているのが昨今です。
SNS上で某高還元SESと敵対的な関係にあった某紹介会社の集客担当アカウントが、高還元SESをDisる背景として実は、非高還元型のSES会社をメインクライアントにしていたから。なんてスキャンダルがあったりもして、この辺りの争いからも目が離せません。

紹介会社が、採用数の多いSESや派遣をメインクライアントとする構造は新卒の就活でも発生している様で、一部では人材紹介会社のオワハラなども問題になってきているようですね。

「滑り止め」が本命になる時代—27新卒と第二新卒市場の機能不全 引用:久松剛/Note

2. 高還元SES or フリーのエージェント系:SESが悪いのではなく、敵は「低還元SES」

高還元SESの場合

高還元は他のSESとは別ジャンルとして分けた方がいいです。
SES肯定が結論になりますが、その他のポジショントークとは結論が違います。

基本のパターン

SESが悪いのではない。
低還元・多重下請け・単価非公開が悪い。
高還元SESやフリーランスなら、むしろ収入は上がる。

たとえば、高還元SESやフリーランスエージェント系の記事では、「SESからの脱出だけが唯一の正解ではない」「年収向上を最優先するなら高還元率で商流の浅い優良SESが正解の場合もある」といった主張が出てきます。また、多重下請けの中抜きを説明したあとに、自社の単価給与連動制や高還元SESへの相談導線へ接続する記事も見られます。

高還元SES特有のメリットとして主張されがちなものとしては、このようなものが多いかなと思います。
『売上が開示されている(透明性が高い)』
『未経験育成コストを持たないので、経験者に還元できる』
『マージンが少ない』
『案件選択制だから、会社都合で飛ばされにくい・自分でキャリアを選べる』
『フリーランスと異なり、安定している。社保加入である』
低還元SESはこれらをしない、搾取企業である』

高還元SES系の言説は、「SESはやめとけ」ではなく、「低還元SESはやめとけ」が結論となります。この際の『低還元SES』がどのようなものを指しているか。大きく2つの業態のSESが混ざって語られている印象を受けています。このあたり、意図的に混同させているのか、発言者の中で明確に切り分けられていないのか、このあたりは正直なところ、私にもわからない感じです。

業態1.ロースキル専門の大量採用SES
とにかく低ハードルで大量採用。非ITのもの含めロースキル案件に詰め込みまくる業態です。労働者は低スキルであり、基本的にスキルアップもしません。
低スキルになりますので、会社の方針以前に案件の選択の余地がありません。 このタイプの企業はたしかに、売上を開示したがらない傾向がある印象があります。 しかしそもそも単価も安いので、たいしたマージンが抜かれている訳でもなかったり。 給与は低めの傾向となりますね。

業態2. ソフトハウスや営業会社寄り(ちょっと古いタイプの)SES
営業が強い営業会社寄りのスタンスのSES会社です。2000~2010くらいに設立した会社に多いかな? 実際のところなに屋か表現しづらいのですが、彼らはだいたい自認がSESなので、SESと言う事で問題無いでしょう。
わりとちゃんとエンジニアのキャリアに持っていく会社が多い印象ですが、インフラ系のロースキルが多いタイプの会社も少なくないです。高還元SESに比べますとやや商流を重視する傾向があり、案件選択制との相性はいまいちと言ったところ。反面、単価が高い案件も有します。 
実際の所、単価は商流との相関は強いですが、スキルとの相関はそこまで強くないので、単価と給与の連動はかなり難しいのではないかと思います。 この層の会社は、むしろ高還元SESの人を営業する仲介会社のポジションにいることも多いです。

いずれも、高還元SESとは特性が異なり、直接比較は難しいのではないかと思いますが、まあ、突っ込むのは無粋でしょう。

フリーのエージェントの場合

こちらは、『自分たちはSESではない』と言うスタンスを取ることが多い印象です。
この手のフリーランスの実態は、エージェント(中間会社)を介しての、準委任での一人常駐と言う感じがほとんどですので、一人SES会社以外の何物でもないのですが、高還元SESが低還元SESをDisって集客するように、彼らはSESを一緒くたにDisって集客する広告スタンスと言うことになりますかね。 

エージェント本体がそういうスタンスと言うよりは、エージェントへ登録者を送客したい人材系アフィリエイターの方が、より顕著にこのポジションを取り、SNS上でブラックトークを決める印象が強いです。(年商と年収を混同させるようなトークなどが特徴的)

高還元SES VS フリーランス

おもしろいのがここのポジショントーカー同士の対立構造です。
フリーのエージェントサイドのアフィリエイターが、SES全体をDisるトークをした際、もっとも敏感に反応、敵対行動をとるのが高還元SESのポジションの人たちです。(やはり、高還元からフリーランスに独立と言うケースが多いのかもしれないすな。)

高還元SESの弱点は、『案件選択制』『単価連動制』などの根幹施策と、会社の商流を上げる活動との相性の悪さにあります。
『案件選択制』では、会社が重視したい取引先の案件を重視したアサインと言うものが難しくなり、また、案件の旗向きが悪くなればエンジニアに別案件への移動を希望されてしまうなど、クライアントからの信用獲得の面でも不利を負う事になります。(実際、SNS上では案件選択制のSESへの恨み言を垂れ流す発注サイドのアカウントも少なくはない。)
また、それなりの規模で体制参画をするとして、負担のかかるリーダー役に偏重して高く給与を払う事ができない、スキル不足でもアサインしてもらえたメンバーの給与が高くなりすぎる。そもそも『単価を最重視』して案件を選択しないとエンジニア側が損をする。など、『単価連動制』も高商流では不利に働くこととなります。

高還元SESの仕組みが輝くのは、『会社の方針に縛られず個人の利益を重視したい』タイプのSESエンジニアを個人レベルで派遣し、商流(売上)は高くないものの、その売上からなるべく多くをエンジニア本人に支払う。と言う、低商流個人戦においてです。この特性が、フリーランスとモロっ被りなんですね....。

実際、高還元SESとフリーのメリットデメリットはほとんどが一致。(自由度が高い・売上の大部分が収入に・商流面では不利を負う・加齢時に厳しい) 還元率100%のSESが、フリーランスであるという事も出来てしまいます。 つまり、フリーのエージェントこそが、高還元SESにとっての直接的競合と言う事ができますね。

高還元SES側のポジショントーカーは、フリーランスと比較して『納税や契約などの手続きの手間が無い』『社会保険なども加味した場合、実際の収入は変わらない』などの論調で抵抗することが多くみられます。 正直、この路線での反論はちょっと厳しいんだよな。 

逆に、フリーのエージェント側は高還元SES側の言い分を黙殺。なるべく『SESは均質で、すべてのSESが悪い』と言うポジションを取りたがる印象があります。いくつかのタイプのSESの悪い点などを挙げ、これらを過度に一般化して語るやり口が多い印象ですね。 実際のところ、高還元SESの反論は効いているのかもしれません。だってあんまし変わんないんだもんな。

3. プログラミングスクール系:「SESを避けたいなら学習しろ」に持っていく

スクール系、またはスクール比較サイト系は、

基本のパターン

未経験からIT転職するとSESが多い。スキルつかない! ブラック!
SESを避けたい、自社開発に行きたいなら、ちゃんと学習・ポートフォリオ・転職対策が必要。
そのためにスクールを使いましょう。

という導線になりがちです。と言うかこれがほとんどかな? 市場は変わり続けているのですが、彼らは10年くらいずっと同じこと言い続けてる印象がありますね。

『自社開発』とは、スクールか人材紹介あたりが発祥と思われる造語で、『零細ベンチャー』『中小~零細受託会社』と同義と思われます。(ポジショントーカーの都合によって受託が入ったり入らなかったりする) これらの企業に入社するには、ポートフォリオが必要と言う文脈になります。

アベノミクスの影響でベンチャーにVC資本が流れ込んだ当初の2016年頃、ポートフォリオにより『優秀な未経験を偽装する』と言う手法はたしかに有効で、零細ベンチャーへの入社が実現されたケースが確かに散見されました。 当時のスクールは生徒から学費を取り、零細ベンチャーには人材紹介スキームでフィーを取る仕組みでしたので、両面で儲かる話です。
生徒から学費を取る以上、生徒希望者は全部入学です。生徒の質はピンからキリまでとなりますので、現実的に、すべての生徒に追わせるゴールは『ポートフォリオを完成させる』こととなります。生徒全員の理解度ではありません。また、Railsを学ぶための公式教材であるRuby on Rails チュートリアル のデキが良かったこともあり、これをガバっとパクる形でもある程度カリキュラムを用意できてしまう事もあり、ありえんほど低質なプログラミングスクールが乱立。みんな一斉にRailsを教えるという展開に。

しかし、さすがに1~2年でメッキは剥げ、コピペポートフォリオに騙される会社も減っていきました。そこに加えて、人材紹介の項で前述しましたが、現在は『零細ベンチャー』『中小~零細受託会社』の採用が厳しいことになっています。

そんななか、なんで10年間もトークの内容が変わっていないの? と言いますと。スクール特有の【生徒から学費を取る】収益構造が大きく影響しているものと思われます。

人材紹介会社は、採用企業に実際に入社させなくては儲けがでないのですが、スクールは【入学】だけでも儲けが出るのです。
実際に採用されるかどうかよりも、いかに【入学】させられるか。 広報上、こちらに主眼が置かれることになっているものと思われます。

なにせ、入学一発で80万。講師は卒業生をフリーランスとして雇い、教えさせるとかでOKです。
卒業生はフリーランスになれると思って受講していますが、未経験フリーランスの仕事などそうそうある訳でもありませんので、ここで一石二鳥の二毛作が可能になるんですね。すげえよ。

最近は一発で80万のハードルも高いのか、長期間スクールに在籍させ、その間毎月課金してトータルで稼ぐサブスクモデルが人気の様です。長期間スクールに課金してもらうためには目標を(無謀に)高く持ってもらった方が都合が良いですし、その方が広告の上でも都合が良いです。すげえよ。

逆に、SESとか誰でも入社できるようなところを目指されてしまっては、生徒はスクールにカネを落とす意味がなくなります。ここは絶対に叩くべき相手と言う事になりますねー。すげえよ。

そんなスクール生たちですが、やっぱりなんだかんだで最後はSESへの入社が多いらしく、SESの営業さんやエンジニアさんからの報告をよく聞きます。
これでいいんかねぇ....ホントに。

4.脱SES・自社開発転職・フリーランス独立系:「SESから抜ける物語」にしたがる

基本のパターン

SESはキャリアが伸びにくい。
自社開発や受託、社内SEへ転職しよう。
ただし、スキル棚卸しや実績の言語化が必要。

という流れです。 見ての通り、成功者と言うよりは、そのフリをした人材系アフィリエイターですかね。 この後のトークは、スキルの棚卸の為に紹介会社に相談しよう! リプ欄の求人サイトでチェックしよう!みたいな流れになります。彼らの場合は紹介会社に送客した時点でカネになるらしく、決定を軽視したポジションが特徴です。つまりウソ八百でも問題ありません。(万垢でSNSとかやってると、アフィリエイターの元締めみたいな広告会社から問い合わせDMがしょっちゅう来ます。)

この手のアフィリエイターを利用する求人サービス業もある程度偏りがあり、『またミイ〇スか』などと、突っ込まれたりしているのがほほえましいです。

このブログなんかがすごくわかりやすいかなあ。アフィのカタマリって感じですね。
脱SES! の流れから、スクールへの誘導もあるんですね。

https://cloudint.jp/ses-in-house-development/

5. 経験者・退職者・SNS:「自分の見た地獄」を一般化しがち

さて、彼らはここまで挙げられたポジショントーカーとは一線を画す、明らかに異質な集団です。
なにより違う点は、『彼らは一切、自分に利益誘導していません』また、『仲間同士で連携もしていません』 しかしながら、彼らの主張は強烈に共通点が多いです。
パッと見、動機は不明なのですが、共通の背景・動機があると考えられます。

基本のパターン

SESは給与が安い。
SESは中抜きが大きい。
SESは単価が安い。
SES営業(経営)は無能。
SESはスキルがつかない。

とかですかねえ...。

共通点としては、まず、SESと言う主語がデカいです。
個別のSES会社の特徴として主張する分には、どれもこれも現実に存在しているはずで、おかしな話では無いです。

しかし、必ずと言っていいほど主語をデカくします。主語をデカくしたうえで、全体にレッテルを貼ります。
ここで無理に全体化するので論理の飛躍が発生します。

よって、この辺りの事は言えそうです。
●正しい主張をしたいと言う事ではない。
●誰かに警告する意図はない。
●特定の集団や個人を攻撃したいのではない。

さらに考えていきましょう。

評判サイトの『SESガー』さんも似ている。

非常に似ているものとして、これも挙げられます。
評判サイトなどでよく見る『SESだからスキルつかない』系ですね。

これも論理が飛躍してしまっています。
そもそも『SES=スキルつかない』は説明不足です。
世の中にはスキル、ついちゃってる人もいますよね。ウソになっちゃいます。

『その会社に恨みがあるから攻撃したい』としても、不徹底です。
なんなら、『営業が弱い』『方針が悪い』『商流が深い』など、もっと具体的に問題点を指摘し、暴露してやった方が、その会社へダメージを与えられますよね。

ここでもやはり、

●恨みのある相手への直接攻撃が目的ではない

と言えそうです。

【不特定多数の成功者へのレッテル貼り】が目的である可能性。

『SESだからスキルつかない』の裏を返してみましょう。

この発言者は結果として、『スキルはつかなかった人』であろうとは言えそうです。

しかし、現実には確率はともかく成功者、【SESでスキルついちゃった人】は存在する。これを否定したい。加えて、SESで儲ける経営者・SES営業もターゲットです。

『彼らに対してレッテルを貼りたい。』
第三者に対して『SESの人はみんなスキルが無いよ』と、主張したい。

同じ論者が(おそらくWeb系の方では無いと思われるにもかかわらず)【Web系ならスキルつく】と主張しがちなのもそのままつながってきます。こちらも、会社による・人による話でしかなく、論理の飛躍がある話ですからね。

SESと言う構造や、個別の会社、特定の人物を攻撃したい。改善したいという話ではなかった。

自分と同じ環境(実際には違う)でありながら、自分とは違い、プラスの結果へ到達したものたちすべて。 そこにたいしての嫉妬心や不公平感。そしてレッテル貼りが目的だったんだね....。

スゴイ結論にたどり着いてしまった....。

この話はあくまで仮説であり、唯一無二の真実などと言える類の話ではありません。ですが、ある程度筋が通るところまでは行ったかなーと思うので、今後もこの線で検証。いろいろな事例を見ていこうと思います。

6. 法務・労務・行政寄り:SESなど存在しない

この枠は、SESについて語る側のひとたちではありません。むしろ、『語らない』問題かな。

近年始まった話ではありませんが、SESと言う業態には違法性の問題が付きまとい続けています。
SES=違法 ですと主語デカで不正確です。 『現在進行形で違法なケースが存在し、放置されているはずである』くらいは言えます。

準委任契約で、実質『派遣』が行われているケースの存在

SESの、偽装請負問題ですね。

準委任契約は、民法上の委託の一種で、派遣契約よりは請負契約側に近い概念です。
会社(発注者) 対 会社(受注者)で準委任契約を結ぶとして、受注者側のメンバーは受注企業によって指揮管理されなくてはいけません。多くのケースでは同じ会社のメンバーが複数名契約に関わり、その中の上位者が下位者を指揮管理する体制となっており、適法な状態で契約遂行がなされることになります。

さてここで、適法な運用が難しい状況を挙げましょう。

自身で作業判断ができない、労務面の判断ができないロースキル人員、単独の常駐。

このケースでは、受注者側では作業判断ができない訳ですから、発注側の社員から作業指示がなされることになります。場合によっては残業・休日出勤の指示を受け、実行してしまっている場合も多いでしょう。

これ基本的に違法状態です。

つまり経験の浅いロースキル人員、未経験者などを、準委任契約で単独で派遣してしまっている状態は、総じて違法状態が疑われる状態にある訳です。
なお、準委任ではなく派遣契約であれば違法ではありません。このようなケースは派遣契約に限定するという会社もありますので、ロースキルの単独派遣=違法ではありません。

では逆に、なぜすべてのSES会社が派遣契約をメインにしないのか?
『派遣免許がない』と言うケースもありますが、それよりも大きな問題として、『派遣契約では多重派遣が違法になるから』です。つまり、派遣契約のみで派遣を行おうとした場合は、SES会社は自力の営業力で派遣先の1次請ポジションを獲得する必要が出てきます。

派遣先の1次請ポジションを常に獲得する、には、かなりの営業力。営業部隊、つまり『コスト』をかける必要がありますね。このコストを回避する為に準委任契約を使用しているというのが派遣契約ではない主な理由となります。

『求人サイトで未経験者を募集し、そのまま他のSES会社に対して営業開始、未経験者を受け入れてくれる案件を紹介してもらう。』
めちゃくちゃポピュラー。よくあるパターンなのですが、これの時点ですでに『違法』に繋がる可能性が高いんですよ。

これもう、この世に違法なアサインが無いわけないですよね。

行政は積極的に指導しようとはしない。

労働者側からの通報などがあり、労働局として動かなくてはいけない状態が発生すれば別ですが、

現実として違法状態が無いわけがない。または、求人サイト上で『どうみてもアウト』な求人があったとしても、行政側から積極的な指導や、周知する為の活動が行われる事は無いようです。

けっこうギリギリアウト側の事をやってきた。やっている会社が上場すると言う事まで起きています。これは20年前にはあまり無かったことですので、昔よりも甘くなっているような気がしますね。

原因ですが、当然、厚労省や労働局も忙しい。手が回らない。ってこともあるでしょうし、違法状態がはびこっているのはIT業界だけじゃないんだとかもあるでしょう。

個人的に『ありそうだな』と思うのは、現在、SES業界全体が抱え込んでいる『雇用数』が莫大なものになっていることが大きいんじゃないかなと思います。
オマケにこの雇用、『ロースキル』を大量に含んでいます。 SES会社に法令順守を徹底した結果起きることは何か。 大量の『ロースキルの失職』です。ロースキルなんで、次の仕事もないですよね。

加えて、大量の『フリ-ランス』の存在です。 フリーランスは仲介会社を挟んでの再委託による常駐作業が多い訳ですから、ほとんどすべてのフリーランスが違法の恐れがある状態と言えます。これが一斉に失職と言うのも、非常に不味いですよね。 大きなエージェント企業も一発で潰れます。

SESなど存在しない

ですので、このポジションを取るのが、目先、丸いです。

行政は業界の上層。SIベンダーにはちゃんと指導しており、SIベンダーも指導を守って再委託規制などを行っています。
SI業界では深くて3層。それも適法に契約が行われている。

4階層以下の契約・会社・労働者は存在しない。
そういうスタンスでいるのが、いちばん八方丸く(?)収まる丸いポジションと判断しているのかなと推察されます。

これは割と危ういバランスの上にあるもので、なにか事件が起きてニュースにでもなれば、問題として表面化するものになりますし、なんらかのキッカケで多数の労働者が声をあげる展開になったとしても崩壊するものです。

経歴詐称を行う悪質なSES会社が労働者から訴えられ、敗訴。ニュースになるなども起きていますし、

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/10239/

今後も永続的に続いていく構造とは言えないかもしれません。

とりあえずは、アンチSESの『SESガー』さんたちも、目的はSES業界構造の破壊ではなく、『成功者に対してレッテルを貼りたい。』と言う目的と思われますので、彼らが連携して効果的に声を上げるということもなく。積極的に騒いでニュースにしようという勢力は存在していない様に見えます。

7.SESの定義がガバい理由わかったわ。

と言う訳で、ここまでSESについて大声を上げる人々のポジション・目的などについて解説してきたのですが。

『SESの定義を不明確にしておきたい登場人物しかいない』ってことに気づきました。

なるほど。だから令和になってもSESの定義をちゃんとしようって人は出てこないし、定義を合わせないまま議論して、ネットでケンカしている人とかが減らないのね。

実にしょーもない気づきでございますが、業界未経験者・新卒の立場で考えますと、『SESと言うワードは発言者によって都合よく定義が変わる』と言う点には注意してもらいたいです。これ、ケースによってはふつうに認識を誘導され、騙されますね。

そしてこの問題が解消する事は当面ありません。 

8.『SESはやめとけ』は本当?

前述のとおり、言葉の定義がガバいんで聞くだけ無駄な質問って事になりますね...。
犬を飼いたいが猫は飼いたくない人がいたとして、『動物はやめとけ』って言われる感じですか。

この質問をしたとて、寄ってくるのはあなたの為を思って善意のアドバイスをしようという人ではないです。自分・自社に利益誘導しようというポジショントーカー、SES関係者すべてへ攻撃的なだけの人、この辺が寄ってきて、曖昧なことを言ってくれるだけと言う感じになるでしょう。

そういう人にたかられている未経験者とか、SNSで見た記憶ない?

9.企業研究はどうすれば....?

初心に帰りましょう。

一部のNPOや団体を除き、ほぼすべての会社は営利法人。『利益を得る事が目的』の法人です。
利益を稼げる人がその会社のエース。利益を稼げる人になるのが、『昇進する』『権限を有する』『給与が高い』『人間関係が良い』など、すべてを得る最も単純なルートです。

新卒・未経験者が不思議パワーで無から利益を生みだすという事はふつうできませんので、不思議パワーが使えなくても大丈夫です。ぜんぜん普通の人でいいです。

利益を得る方法は業態によってさまざまで、企業ごと・事業ごとに『利益を得る流れ』と言うのがあります。
下記のバリューチェーンなんかはわかりやすい。この会社は各プロセスを通じて利益を生んでいます。

利益は【売上を上げる】か、【コスト下げる】ことで生まれます。みな、だいたいどちらかに貢献している訳ですな。

これらのプロセスを実行するの中の、『重要なピース』となれるならば、その人物は【有能な人物・エース】と言う事になりますね。

結果出すので、褒められる。頼られる。ふつう、こういう相手と関係悪くしようって相手はいないかな。
結果出すので、昇進する。 昇進すると権限が増え、賃金も上がります。 平均給与より上になります。
結果を出すことが承認欲求を満たすことにつながるので、次の結果へ向けての活力も持ちます。

このような人間は転職してもリターンよりリスクの方が大きくなりがちなので、あまり転職市場には出てこないですが、しかし、
似たような業種の会社。(それが集まってるのが業界)では、即戦力級の戦力と言う事になります。 転職市場での市場価値を確保し、安定も得ます。

これが、世のほとんどの会社の仕組みです。言われてみれば簡単。当たり前でしょ?

企業研究

バリューチェーンのプロセスを把握すればよいのかなと。企業戦略・MVVなどは、だいたいこれや顧客への提供価値と関連したものです。
自信と相性の良いプロセス、仕事がある会社であれば、成功できる確率も高くなるわけでして、当然優先順位が高くなりますよね。

なお、プロセスの一部を外部企業にアウトソースすることを『ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)』と言います。

外部企業にアウトソースされてしまっていますと、内部側には存在しない、存在させなくともよい『非コア業務』と言う事になりますので、ご注意を。

自己分析

自分はどんな仕事と相性がよいのかな。がんばれるのかな。競争で勝てるかな。そんなのを把握すればよいのかと。
もちろん、人間きれいごとばかりではないです。そのほかに欲しいもの・実現したいことはありますよね。これも把握すべきです。

この世に100点の会社と言うのは存在しません。どんだけ転職しても出会えません。もしあったとしてもその状態は維持されません。100点は存在しない訳ですので、妥協が必要になります。 妥協をするならば、【実現したいこと】に優先順位をつけておきましょう。

これがないと、存在しない100点の会社を求めて就活を無限に続けることになりますし、面接でも強いトークはできません。

まとめ

まあ、もともとネタ記事なので、あんまし就活の話してもですな。

『SESはやめとけ』は、そうは言ってもキャッチーなワードな様なので、ほかのネタや求人広告とかでコスるかもしれません。
もし見かけたら、『コスってんじゃねーよ(笑)』くらいに思っといてくだされ。

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